令和3年コロナ禍の日本災害、メガソーラーをつれづれブログ

先日、と言いましてもまもなく十日ほど経過しますが、
静岡県、熱海(あたみ)市伊豆山(いずさん)地区を襲った土石(どせき)流には驚きましたね。ニュースでこのような土石流が熱海市伊豆山の住宅地を流れ下って襲いましたと映像が流れました。静岡県や伊豆、箱根地方に梅雨時にもまして、大雨が続いたことで、その結果、土石流となって熱海市伊豆山の住宅地を襲ったのでした。(ちとくどい表現? 失礼) 熱海市伊豆山といえば、温泉リゾート観光地、保養地で、ビジネスマンにとっても、かっては、海・山・温泉を備えた一大研修地でもありましたからね。私、ふらぬいも若かりし頃、また定年間近の頃、熱海市(伊豆山ではありませんが)は大いに利用させていただきました。

この熱海市伊豆山の高級住宅地、高級マンション、リゾートホテルの中を7月3日、土石流が襲ったのでした。それを私、ふらぬい、テレビを通して、まるで現在このような被害が熱海市伊豆山で起きているとの映像に目が釘付けになりました。スマホ画像をテレビ画面で視聴するのですが、なんとまあ迫力のあるニュース映像と、何度も何回も放映され、目に焼き付けました。このようなニュース映像が個人のスマホで撮影でき、公共の電波を使って視聴者の目に触れることになると本当に驚きました。
被害も大きなものになり、懸命に救助作業が行われているとはいえ、7月12日現在、死者10名、行方不明18数名となっているとのことです。私、ふらぬい、被災された方に心からのお見舞いと、残念にも亡くなられた方に、お悔やみを申し述べたいと思います。

この土石流の原因は、なんと伊豆山住宅地のさらに上の山側に積み上げた盛り土(もりど、将来の宅地造成?用の盛り土)の可能性が大きいとのことですね。今回流れ下った土石流は盛り土の土砂がほとんどであったとか。この盛り土を運び込んだ業者が、静岡県や熱海市との契約以上もの盛り土を行い、その土地を別の業者に転売し、いなくなってしまったとのこと。現在、静岡県と熱海市などで調査中ですが、契約違反の盛り土を行い、それが今回の大雨時に土石流になって流れ出したとのこと。どう考えても人災としか思えない状況です。事件になる可能性もありますね。

盛り土に関連した業者は、そんなこと(土石流→人災→事件)知らなかったとか言って、責任回避をはかっているようでが、きちんと調査して責任を取らせる必要がありますね。どうでしょうか。

この熱海市伊豆山土石流事件(すいません、事件にしてしまいました)に詳しい方はご存知と思いますが、この盛り土の近くに大規模なメガソーラーが設置されていたことが明らかになりましたね。こちらは森林を伐採してメガソーラー(ソーラーパネル群)を設置していたとか・・。森林伐採は森林が持っている保水力を低下させるものですから、一時、こちらも土石流の原因と疑われておりましたが・・・。地下水の流れる方向が違うとかで、今のところは土石流の主たる原因を免れているようですが・・・。

私、ふらぬい、そうかメガソーラーが熱海市伊豆山の山の上に敷設されていたのか、と考え、昨今、大雨時、各所で川の氾濫や洪水、さらに土砂崩れや、今回のように土石流が起きる頻度が高くなったように思うのは何故と考えるようになったのです。

私、ふらぬい、かっては技術者の”はしくれ”でありましたから、あの福島原発事故、そして北海道ブラックアウトの石炭火力発電所事故のときには何度かブログを認めました。
ふらぬいの関わった有線・無線通信機器、伝送装置、電子交換機等は使用しておりますと、部品ならびに素子劣化による障害は必ずや起こります。それゆえどのような機器、システムにも障害が起きるものであり、それらの機器を監視制御してそれらのシステム管理・保守者にどうすれば正常運転に戻したらよいかを知らせるものです。もちろんその監視制御システムも障害は起こします。その時にはどうすればよいのかをシステム運用者に教育は致しておりました。このような経験をもつ者として、偉そうにも、私、ふらぬい、発電所事故は起こります。ただ起こった時に発電所の機器障害を最小化して、なるべき早く発電所の機器を正常状態にして発電所の機能を復旧させるようにすべしとですね。随分偉そうにブログに書いた記憶があります。

何を言いたいかと言いますと、現在、日本国は、原子力発電をやめ、石炭、石油火力をやめ、自然エネルギー(太陽光、風力、潮力、地熱
等)に切り替えを図っていますね。その最大の期待は太陽光、ソーラーバッテリー、メガソーラーになります。メガソーラーの期待が大きいことは次の新聞記事からもわかります。

12日の日経新聞に以下の文章を見つけました。

「経済産業省は7月12日の有識者会議で、2030年時点の電源種類別の発電コストについて試算を示した。原発は安全対策費用がかさみ、太陽光や液化天然ガスを上回った。コストが最も低いとされてきたことが原発の優位性の一つだったが、それが揺らぐ結果となった。
 試算によると、原発は1キロワット時当たり11円台後半以上かかる。15年に公表した前回試算では10.3円以上で原発は最も発電費用が低いとしていた。太陽光はパネル製造費の低減により、事業用で8円台前半〜11円台後半、液化天然ガス(LNG)火力は10円台後半〜14円台前半となった。
 原発では安全対策工事のほか、東京電力福島第1原発事故後の対応状況を考慮し、廃炉・賠償など事故発生時の想定費用を前回試算の9.1兆円から15.7兆円に引き上げた。
 再生可能エネルギーでは、政府が切り札と位置付ける洋上風力が前回試算の30.3〜34.7円から26円台前半に低下した」
とのことでした。

この記事からも、日本国は電力源として、太陽光、メガソーラーをこれからも採用するのは既定の路線のように思いますが・・・。かって、日本はソーラーパネルの一大生産国でしたが、今はほとんどを中国から輸入しているのだとか・・・。2000年近く、日本の産業界は「Make or Buy」の大間違いをやっていた時でしたね・・。

私、ふらぬいの個人的な意見ですが、日本国はメガソーラー、風力、潮力、地熱等を将来的に主要な電源にしたいと考えておりますね。でも、これら、ソーラー、風力、潮力等は電力が本当に欲しい時の主要電源になりえないのは確かです。将来、ガソリン自動車が電気自動車に切り替わるそうです。このようになると無制限に電気が必要になります。そうなると、私、ふらぬい、日本国中に非常時に使用する電気を貯める電源設備(バッテリー)が必要になると思いますね。そして、いまのガソリン自動車(含むハイブリッド車)がすべて電気自動車になると一日中電気を使い続けることになりますね。もちろん
日本国中、オフィス、学校、工場・・・もすべて自然エネルギーの電気をつかうことになるのですが・・・。うまくいくようにはには思えないのですが・・・。

今回の熱海市伊豆山の山側に敷設された、メガソーラーが自然破壊、土石流の元凶などど言うつもりはありませんが、現在日本各地で発生している河川の洪水や土石流発生など、山の保水力を無視した自然破壊がなんらかの原因でもあるように思いますね。

私、ふらぬいはかって、技術者でありましたから、技術を自慢するつもりはありませんが、少なくとも、事故はおきる、被害を最小化するとの観点から、日本の電力は、原子力、火力、水力、自然エネルギーのミックスでいくべきと考えていますが・・・。

原子力、火力、水力すべてが政治問題化されてきたのを憂うものです。電力のベストミックスが自然エネルギー中心なら、日本国はこの先、生きられないと思います。やはり立ち止まって考えなおすのが良いと思います。

熱海市伊豆山のメガソーラーを見て、日本の電力ならびに産業の将来を考えてしましました。

令和3年コロナ禍の日本災害、メガソーラーをつれづれブログでした。

本日、熱海に横浜青葉台から転居した友人から、「暑中お見舞いはがき」が届きました。
「コロナ禍、熱海伊豆山の土石流など暗いことが起きていますが写真のような景色を眺めていると気分が一新されます。コロナが収束した際にはこの景色を眺めに一度お越しください」とのことでした。

私、ふらぬい、熱海の海岸の美しさと「ジャカランダ」の花をぜひ眺めてみたいと思っております。

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