「怒るだけじゃだめ、今こそ冷静に」って誰がなんのこと、あっ、彼に間違いない!
昨日、2月7日は「北方領土の日」でした。主要新聞各紙は大相撲の春場所が中止になったこと、そして、愛知県知事、名古屋市長の選挙結果からみの報道がメインでした。もちろんそちらの方が、日本国、日本人にとっては大きな問題ですからね。私もそれなりに興味がありますし、大相撲の本場所が中止は気がかりでもあります。
でも、北海道生まれの私にとっては「北方領土の日」の方にすっかり目が行ってしまいました。一日遅れになりますが、「北方領土の日」にちなんだことなんです。あまり政治のことは書かない、書かないと言いつつ書いてしまっていますが・・、すいません。
それで、”「怒るだけじゃあだめ、今こそ冷静に」って誰がなんのこと、あっ、彼に間違いない!”とタイトルが非常に長いブログになってしまいました。
「怒るだけじゃだめ、今こそ冷静に」って言っているのは、あの鳩山由起夫前首相なんです。そして彼は北方領土返還における日本、日本政府のロシアへの対応について言及して居るんです。あの”怒っている”のは、政府の前原外務大臣と菅首相ですが、そちらはぶろぐにあまり関係はありません。”今こそ冷静に”ですから、大人の対応を求めており、発言している方は、きっと人格者であり、政治家としての品格、品性を問われる人では無さそうに思いますね。でも、発言している本人を、私、ふらぬいは”見識のない政治家”と名付けており、そう呼び続けてもおります。忸怩たるものがあります。
鳩山由紀夫前首相は2月5日、北海道根室市での北方領土の元島民らとの会合で、ロシアのセルジュコフ国防相の北方領土訪問について「強い憤りを感じるが、怒りだけを示して交渉できなければ、逆に相手を利するだけだ」と指摘。2月11日からロシアを訪問する前原誠司外相に対し、「遺憾の意だけ伝えて帰ってきても何の意味もない。日本がロシアにとって不可欠な存在ということを伝える必要がある」と冷静な対応を求めたのだそうです。仰っていることに確かに理は有ります。
ここからがびっくりしたことなんですが、鳩山前首相が2月5日、根室市で「北方領土問題を巡る最近の情勢」と題する講演を行い、首相在任中や特使として訪露した際に行われたメドべージェフ大統領との計5回に及ぶ会談のやりとりを明かしたのだそうです。ここで披瀝してもいいのですが、私は鳩山前首相は北方領土返還に関するロシアとの協議は何も行わなかったとの考え方をもっていましたので、「へ~え、そ~なの。そんなこともあったんだ」なんて、もしかしたら私が今まで書いてきたことが間違っていたかもと、すっかり考え込んでしまいました。そして、やはりと言っては失礼ですが、私の考えは間違っていなかったとの認識に至り、このような言葉で講演を締めたのだそうです。
鳩山前首相は、
「最終的にはメドベージェフ・ロシア大統領から、「(北方領土問題について)静かな雰囲気でじっくり協議していきたい」との提案を受けたが、本格的な外交交渉に入る前に首相を辞することになってしまった。北方領土問題は「一番やりたかった仕事」であり、「ロシアは実効支配を強めている。時間との闘いの中で現実を踏まえてどうしたらいいか、今こそ冷静に行動しなければならない」と語ったのだそうです。
私は、な~んか、まずいんでないかね~。やはり、そんなこと言うかねぇ~。北海道を選挙地盤とする首相として、在任中に打開策をと期待していたのに、北方領土返還についての仕事は、な~にもしなかったと見ていましたからね。ブログで対ロシアがらみで何回も鳩山前首相を揶揄し、非難しましたからね。今更、「一番やりたかった仕事」と言ってもね。また、「ロシアは実効支配~時間との戦い~現実を踏まえて~冷静に行動~」と、政治家の好きな美辞麗句(?)をいまさら言われても、空虚に響くだけですよ。
私は、次回の衆議院議員に立候補しないと仰っていたのを撤回した理由に、そして、やり残した仕事として、北方領土返還を、私の手で実現するためと言うのなら、それもありかなとは思いますがね。そんなこと考えてもおられないこと、今回の講演でさらけだしてしまいましたからね。と言うことは、「一番やりたかった仕事」でも無かったということですよ。違いますかね。はっきり言って、なさけないと思いますよ。
それで、タイトルでは分からないように省きましたけどね、鳩山前首相の北方領土返還についての発言、そして、最後に、やはり彼だ!、”間違いない!”と言っているのは、私、ふらぬいなのですよ。
政治家は何もしなくっても、それが日本国民にどのような影響を及ぼしても罰せられませんからね。次の選挙で落選させるしかないのです。官僚、公務員も何もしなくても罰せられないのです。まして、こちらの方は、政治家と違って、国民が落選させることもできないのです。でも、どひょぇ~(このような表現になったのです本当に)とびっくりしたことが、北海道新聞の、これも昨日、2月7日の北方領土の日社説にありました。
北海道新聞社説をブログで取り上げますので、今までの論調とは異なりますので、しばらくは我慢して下さいね。その前にイントロから行きますね。
朝日新聞は先日、1ページを割いて、政府が政府広報で、北方領土は日本固有の領土ですとのキャンペーン広告を行っていました。このキャンペーンはすばらしいことと思います。私は北海道生まれの道産子ですから、キャンペーンで掲げる、Q1.北方領土はどこにあるの? Q2.北方領土って何が問題なの? Q3.北方領土は今どうなっているの? Q4.解決するために、私たちに何ができるの? Q5.北方領土には行けないの? の質問には全問回答できます。なぜ日本がロシアが実効支配している北方4島「国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島」の返還を要求しているかの関心を高めていきましょう。本当は韓国が占領して実効支配している”竹島の日”も政府広報で周知するべきとも思います。(まだ制定されていないのですか? そうですか) 尖閣諸島が日本固有の領土であることも政府広報で周知するべきではありませんかね。(あっ、こちらは実効支配しているから問題ないのですか、そうですか、重ね重ね失礼しました)
あの、日本政府が北方領土の日を制定して、北方領土返還要求を忘れていないのはいいことですよ。実質的に本気かどうかは疑問のところもあります。なんと言っても、主要新聞各紙は社説で北方領土の日は取り上げていませんからね。やはり、北海道新聞の社説に頼るしかないのは忸怩たるものがあります。
私は、北海道生まれの道産子ですし、北方領土返還交渉をずっと気にかけていました。北海道道民には、元千島島民の墓参、北海道漁民の旧ソ連、ロシアによる拿捕を身近に感じて、もともと日本固有の領土である北方4島「国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島」の返還がなぜ進展しないのか、政治の無為、無策、無責任をずっと感じてきましたからね。
北海道新聞社説は、”北方領土の日 対ロ交渉の足場固めを”、と以下のように訴えます。
「日ロ関係がかつてなく冷え込む中で、今日「北方領土の日」を迎える。 ロシアは昨夏以降、対日姿勢を極度に硬化させている。このままでは領土問題の解決は遠のくばかりだ。旧ソ連軍の四島侵攻から65年以上が経過し、返還を待ちわびる元島民らは焦燥感を募らせている。 政府は膠着(こうちゃく)状態に陥った日ロ関係を何とか打開し、領土進展の糸口を見いださなければならない」、と無為、無策の政府を攻めます。
論調は私が、”ロシアの「対日戦勝」元島民の心を傷つける”ブログで述べた内容と違っていません。あの時のベースも北海道新聞の社説でしたからね。前回取り上げた時は、ロシアが歴史を捏造しようとしていることに非を唱えなければいけないと書きました。日本政府の対応もかったるかったのですがね。そしたら、その後、ロシアの大統領が国後島に行って、北方領土を”俺の島だ”、”俺の領土だ”というようなことを言ったのでしたね。
それで、
「ロシア側はメドベージェフ大統領が昨秋に国後島を訪問して以来、政府高官の北方領土入りが相次ぎ、先週末もセルジュコフ国防相が択捉、国後両島の駐留軍を視察した。 択捉入りしたバサルギン地域発展相は、北方領土の共同開発を韓国企業と進める考えを示している」と続けます。
確かに実効支配していると何でもできますからね。まして日本人を追い出してロシア人しか住めないようにしたのですからこのように勝手なことも出来るのでしょう。現住民のロシア人にしてみたら、自分が住んでいる土地はロシア領土だと言うしかないでしょう。
北海道新聞社説の筆者は、
「極めて遺憾な事態である。(日本政府の)枝野幸男官房長官が記者会見で「四島へのロシアの管轄権を前提としたかのような行為はわが国の立場と相いれない」と不快感を示したのは当然だ」、と一応、日本政府が不快感を示したことをもっともだと是認していますが、新聞社としてはこのくらいが精一杯なのでしょう。政府はもっと強烈に抗議すべきでしょうが。菅首相も暴挙と強烈に抗議の表明はしていました。
でも、ロシア側は何で日本が不快感を抱き、抗議してくるのか分からないと言っていますよね。今まで強烈に文句を言ってくる日本の政治家がいなかったからでしょう。鈴木宗男さんだけだったのでしょう。彼は外務官僚に足下をすくわれてしまいましたが・・。それだけかな、そうかな・・。
北海道新聞社説の筆者はロシア側の対応を非常に心配しています。次のようにです。
「懸念されるのは、ロシアの対日姿勢が冷戦時代と比べてさえ強硬になっていることだ。 ロシアはこれまで四島周辺の安全操業やビザなし交流の枠組みに合意し、日ロの信頼醸成に協力してきた。四島での日本の特殊な立場に一定の配慮を見せてきたと言えよう。 ロシアはもはやそうした対応をやめようとしているかにみえる。 四島の実効支配の固定化を印象づけ、領土交渉で日本に譲歩を迫るのが狙いともみられている」、とよく相手の出方を深読みしています。
そして一方、日本側の対応についても非常に心配しているのです。
「だが焦りを深めるあまり、日本が従来の基本的立場を崩すようなことはあってはなるまい。これまで通り粘り強くロシアと交渉していく姿勢が求められる。 こうした中で日本側に足並みの乱れがみられるのは問題だ」、とまで言っているのです。
それに続けて、
「河野雅治駐ロシア大使は自民党の外交部会で、対ロシア外交について「政治の対話、特に高いレベルでの対話がきっちりとした形で継続的に行われてこなかった。河野氏はロシア大統領の北方領土訪問について、事前に情報を把握できなかったとして政府の更迭方針が決まっている。その措置を不満とし民主党政権を批判した格好だ」と北海道新聞社説の筆者は書いています。
私なんて、河野雅治駐ロシア大使が社説文面に出てきてびっくりしましたよ。あの、「立ちつくす、手をこまぬく政治家」に更迭されたとブログに書いてしまった河野雅治駐ロシア大使は、まだご健在だったのですね。しかもとんでもないかたちで姿を現しましたね。なんと前の政権党とつるんで(?)、今の政権党、今の日本政府、菅政権の対応を非難しているのですよ。違いますかね。自民党の外交部会に出るのですから、その前に日本政府にロシア情報をきちんと伝えたのでしょうかね。自民党にはこのように間違って伝えろ、と指示されたのではないですよね。心配してしてしまいます。
「政府内の亀裂はロシア側を利するだけだろう。政府は交渉に臨む体制をしっかりと固め直す必要がある。 前原誠司外相は2月10日から訪ロし、日ロ外相会談などに臨む。 何よりも求められるのはロシアとの政治対話を活発化させ、ぎくしゃくした関係を正常化することだ。 菅直人首相とメドベージェフ氏との首脳会談を早期に設定するなど、領土交渉をあらためて軌道に乗せるよう全力を挙げてほしい」と今の政権党にエールを送っているのです。
ロシアとしては日本政府内での意見の食い違い、そして、与党民主党と野党自民党との意見の違いをうまくついて、漁夫の利(?)を得ようとしているのでしょうかね。そうすると、しぎ(鳥ですよ)が民主党、はまぐり(貝ですよ)が自民党でロシアがそのどちらを採ってしまうことになります。それを、日本国民、北海道民、旧千島島民が見るのでしょうか。ちょっと違いますね。
北方4島「国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島」は歴史的にみても日本固有の領土ですからね、ロシアによる歴史捏造は許されない暴挙(菅首相もこの意味で使ったかも)なのです。
「怒るだけじゃだめ、今こそ冷静に」って誰がなんのこと、あっ、彼に間違いない!ブログでした。
ブログのタイトルは、後半の文章とは相容れないものですが、主要新聞各紙はきちんとロシアの歴史捏造を取り上げて欲しいと思います。そんなの記事を書くとロシアでは発行停止、なんてあるのでしょうか?
あっ、そういえば昨日、2月7日のサンケイ新聞の正論に、北海道大学の木村汎(ひろし)名誉教授の「四島返還は普遍的価値に根差す」と題する論文が掲載されていました。まさに正論と考えました。政治家の皆さん、ご一読下さい。特に、鳩山前首相はこの論文をもとにロシアと交渉し、地元、北海道民に「鳩の恩返し」をするべく政治生命を全うしていただきたいと思います。
あの、やはり、北海道大学の木村汎(ひろし)名誉教授の論文を引用させていただきますからね。サンケイ新聞掲載ですので読んで下さいと言いましても、書物に書かれたものではなくて新聞記事ですので、数日後になると確保できている訳ではないですからね。
「四島返還は普遍的価値に根差す」 北海道大学名誉教授木村汎(ひろし)
「昨夏来、ロシアのタンデム(双頭)政権による対日攻勢はすさまじい。メドベージェフ大統領の国後島上陸は攻勢のピークと思われたが、なおもそれは続いている。ロシアの動きに直面して日本側は何をなすべきなのか、「北方領土の日」にあたり考えてみたい。
答えは、単純明快だろう。わが国の北方四島返還要求が正当な根拠に基づくものであることを再確認し、自信をもって返還運動を継続すること。これに尽きる。私がそのように考える理由を、以下に記す。
地球上の土地が有限である以上、領土をめぐる争いごとが発生するのは不可避である。問題は、一体、どのような原則に従って国境線を引くべきなのか? 大別すると二つの方法しかない。
≪法的権利に基づく日本の立場≫
一つは、平和的な方法。テーブルの上で話し合い、その交渉の結果、到達した合意に従う。領土を物理的に占拠しているだけでは「占有権」は発生しても、「所有権」の根拠とはならない。ロシア側による北方四島の実効(de facto)支配が果たして何年間続こうと、それは法律上の(de jure)権利とは、別事である。日本側は、一貫してこの立場に立つ。
旧ソ連最後の指導者となったゴルバチョフ大統領も、ソ連崩壊に伴い継承国となったロシアの初代指導者、エリツィン大統領も、この立場を取った。前者は1991年の日ソ共同声明で、歯舞・色丹・国後・択捉の四島が日ソ間で未解決の係争地域であり、交渉対象であることを正式に宣言した。後者も、93年の「東京宣言」で同様のことを認めた。
加えて、エリツィン大統領は東京宣言で、これら四島の主権帰属を決定する際に、準拠すべき定則が、次のものであることを承認した。「(北方四島)問題を歴史的、法的事実に立脚し、両国の間で合意の上作成された諸文書及び法と正義の原則を基礎として解決する」
エリツィン氏により後継者に指名されたプーチン大統領は当初、前政権時代のイーゴリ・イワノフ外相の続投を認めていた。イワノフ外相は、プーチン政権期の2003年3月、下院で、日本との領土交渉に関するロシア政府の立場が次のものであると明言した。「われわれは、日本との間に国際条約や法秩序において確立された国境をもっていない。したがって、これらの問題が、日本との交渉の重要な構成要素となる」
≪武力決定論に転じた双頭体制≫
国境線画定のもう一つのやり方は、戦場での勝敗を尊重するというものだ。国境線は、戦争の結果として発生した実効支配によって決定されるという考え方であり、「勝てば官軍」に通じる危険思想である。
武力で国境線が決定されることを認めるなら、それは終わりなき領土争奪の悪循環につながりかねず、第二次大戦終結時にソ連を含む連合国側が同意した、“領土不拡大の原則”にも違反する。にもかかわらず、過去にも、例えば、ソ連のブレジネフ書記長などは「第二次世界大戦の結果は変更すべからず」と主張し、北方四島が日ソ交渉の対象であることを認めようとしなかった。
大統領2期目に入るころから、プーチン氏(現首相)は自信をつけて独り歩きし始めた。まず、外相をイワノフ氏から自らに忠実なセルゲイ・ラブロフ氏に代えた。次いで国境線画定法に関するロシアの立場を変更した。ゴルバチョフ、エリツィンの両氏が採用した第一の方法を否定、第二の考え方に依拠する立場を明らかにし、2005年秋にこう述べた。
「(北方四島は)現在、ロシア連邦の主権下にあり、これは第二次世界大戦の結果である」
≪19世紀的考え認めてはならぬ≫
メドベージェフ大統領は就任当初こそ、「リベラル」な指導者と騒がれたものの、少なくとも現時点におけるその対日政策はプーチン首相のそれと全く変わらない。メドべージェフ大統領が昨年9月に、北京で調印した中露共同声明は、「第二次世界大戦の結果を見直すことは許されない」と記しているし、同大統領は同年12月のテレビ対談で、「南クリール列島のすべての島はロシアの領土である」と明言している。
以上のことから明らかになるのは、タンデム政権の2人の指導者が、第二の国境線画定法を採用していることである。それは、戦争結果を重視する「19世紀的」かつ危険な考えである。“領土不拡大の原則”に基づく第一の方法こそが、20~21世紀の正しいアプローチである。
戦後日本人が第一の方法で領土返還運動を行っていることは、単に北方四島の価値を超えて、普遍的な意味合いをもつ。そのような意義を担う返還運動をもし万一、われわれが断念し安易な妥協に同意するならば、どうであろう。世界の心ある人々は日本に対する尊敬を一挙に失って、「日本人=エコノミック・アニマル」説に回帰するに違いない。(きむらひろし)」
サンケイ新聞の主張、「北方領土の日 不法占拠の固定化許すな 国民一丸で分断策はね返そう」も勇気を頂いた記事でしたね。それに比べると名前は挙げませんが、主要各紙は、政府発言のあげ足とりで、情けない感じがしましたよ。 2月11日 ふらぬい追記
でも、北海道生まれの私にとっては「北方領土の日」の方にすっかり目が行ってしまいました。一日遅れになりますが、「北方領土の日」にちなんだことなんです。あまり政治のことは書かない、書かないと言いつつ書いてしまっていますが・・、すいません。
それで、”「怒るだけじゃあだめ、今こそ冷静に」って誰がなんのこと、あっ、彼に間違いない!”とタイトルが非常に長いブログになってしまいました。
「怒るだけじゃだめ、今こそ冷静に」って言っているのは、あの鳩山由起夫前首相なんです。そして彼は北方領土返還における日本、日本政府のロシアへの対応について言及して居るんです。あの”怒っている”のは、政府の前原外務大臣と菅首相ですが、そちらはぶろぐにあまり関係はありません。”今こそ冷静に”ですから、大人の対応を求めており、発言している方は、きっと人格者であり、政治家としての品格、品性を問われる人では無さそうに思いますね。でも、発言している本人を、私、ふらぬいは”見識のない政治家”と名付けており、そう呼び続けてもおります。忸怩たるものがあります。
鳩山由紀夫前首相は2月5日、北海道根室市での北方領土の元島民らとの会合で、ロシアのセルジュコフ国防相の北方領土訪問について「強い憤りを感じるが、怒りだけを示して交渉できなければ、逆に相手を利するだけだ」と指摘。2月11日からロシアを訪問する前原誠司外相に対し、「遺憾の意だけ伝えて帰ってきても何の意味もない。日本がロシアにとって不可欠な存在ということを伝える必要がある」と冷静な対応を求めたのだそうです。仰っていることに確かに理は有ります。
ここからがびっくりしたことなんですが、鳩山前首相が2月5日、根室市で「北方領土問題を巡る最近の情勢」と題する講演を行い、首相在任中や特使として訪露した際に行われたメドべージェフ大統領との計5回に及ぶ会談のやりとりを明かしたのだそうです。ここで披瀝してもいいのですが、私は鳩山前首相は北方領土返還に関するロシアとの協議は何も行わなかったとの考え方をもっていましたので、「へ~え、そ~なの。そんなこともあったんだ」なんて、もしかしたら私が今まで書いてきたことが間違っていたかもと、すっかり考え込んでしまいました。そして、やはりと言っては失礼ですが、私の考えは間違っていなかったとの認識に至り、このような言葉で講演を締めたのだそうです。
鳩山前首相は、
「最終的にはメドベージェフ・ロシア大統領から、「(北方領土問題について)静かな雰囲気でじっくり協議していきたい」との提案を受けたが、本格的な外交交渉に入る前に首相を辞することになってしまった。北方領土問題は「一番やりたかった仕事」であり、「ロシアは実効支配を強めている。時間との闘いの中で現実を踏まえてどうしたらいいか、今こそ冷静に行動しなければならない」と語ったのだそうです。
私は、な~んか、まずいんでないかね~。やはり、そんなこと言うかねぇ~。北海道を選挙地盤とする首相として、在任中に打開策をと期待していたのに、北方領土返還についての仕事は、な~にもしなかったと見ていましたからね。ブログで対ロシアがらみで何回も鳩山前首相を揶揄し、非難しましたからね。今更、「一番やりたかった仕事」と言ってもね。また、「ロシアは実効支配~時間との戦い~現実を踏まえて~冷静に行動~」と、政治家の好きな美辞麗句(?)をいまさら言われても、空虚に響くだけですよ。
私は、次回の衆議院議員に立候補しないと仰っていたのを撤回した理由に、そして、やり残した仕事として、北方領土返還を、私の手で実現するためと言うのなら、それもありかなとは思いますがね。そんなこと考えてもおられないこと、今回の講演でさらけだしてしまいましたからね。と言うことは、「一番やりたかった仕事」でも無かったということですよ。違いますかね。はっきり言って、なさけないと思いますよ。
それで、タイトルでは分からないように省きましたけどね、鳩山前首相の北方領土返還についての発言、そして、最後に、やはり彼だ!、”間違いない!”と言っているのは、私、ふらぬいなのですよ。
政治家は何もしなくっても、それが日本国民にどのような影響を及ぼしても罰せられませんからね。次の選挙で落選させるしかないのです。官僚、公務員も何もしなくても罰せられないのです。まして、こちらの方は、政治家と違って、国民が落選させることもできないのです。でも、どひょぇ~(このような表現になったのです本当に)とびっくりしたことが、北海道新聞の、これも昨日、2月7日の北方領土の日社説にありました。
北海道新聞社説をブログで取り上げますので、今までの論調とは異なりますので、しばらくは我慢して下さいね。その前にイントロから行きますね。
朝日新聞は先日、1ページを割いて、政府が政府広報で、北方領土は日本固有の領土ですとのキャンペーン広告を行っていました。このキャンペーンはすばらしいことと思います。私は北海道生まれの道産子ですから、キャンペーンで掲げる、Q1.北方領土はどこにあるの? Q2.北方領土って何が問題なの? Q3.北方領土は今どうなっているの? Q4.解決するために、私たちに何ができるの? Q5.北方領土には行けないの? の質問には全問回答できます。なぜ日本がロシアが実効支配している北方4島「国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島」の返還を要求しているかの関心を高めていきましょう。本当は韓国が占領して実効支配している”竹島の日”も政府広報で周知するべきとも思います。(まだ制定されていないのですか? そうですか) 尖閣諸島が日本固有の領土であることも政府広報で周知するべきではありませんかね。(あっ、こちらは実効支配しているから問題ないのですか、そうですか、重ね重ね失礼しました)
あの、日本政府が北方領土の日を制定して、北方領土返還要求を忘れていないのはいいことですよ。実質的に本気かどうかは疑問のところもあります。なんと言っても、主要新聞各紙は社説で北方領土の日は取り上げていませんからね。やはり、北海道新聞の社説に頼るしかないのは忸怩たるものがあります。
私は、北海道生まれの道産子ですし、北方領土返還交渉をずっと気にかけていました。北海道道民には、元千島島民の墓参、北海道漁民の旧ソ連、ロシアによる拿捕を身近に感じて、もともと日本固有の領土である北方4島「国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島」の返還がなぜ進展しないのか、政治の無為、無策、無責任をずっと感じてきましたからね。
北海道新聞社説は、”北方領土の日 対ロ交渉の足場固めを”、と以下のように訴えます。
「日ロ関係がかつてなく冷え込む中で、今日「北方領土の日」を迎える。 ロシアは昨夏以降、対日姿勢を極度に硬化させている。このままでは領土問題の解決は遠のくばかりだ。旧ソ連軍の四島侵攻から65年以上が経過し、返還を待ちわびる元島民らは焦燥感を募らせている。 政府は膠着(こうちゃく)状態に陥った日ロ関係を何とか打開し、領土進展の糸口を見いださなければならない」、と無為、無策の政府を攻めます。
論調は私が、”ロシアの「対日戦勝」元島民の心を傷つける”ブログで述べた内容と違っていません。あの時のベースも北海道新聞の社説でしたからね。前回取り上げた時は、ロシアが歴史を捏造しようとしていることに非を唱えなければいけないと書きました。日本政府の対応もかったるかったのですがね。そしたら、その後、ロシアの大統領が国後島に行って、北方領土を”俺の島だ”、”俺の領土だ”というようなことを言ったのでしたね。
それで、
「ロシア側はメドベージェフ大統領が昨秋に国後島を訪問して以来、政府高官の北方領土入りが相次ぎ、先週末もセルジュコフ国防相が択捉、国後両島の駐留軍を視察した。 択捉入りしたバサルギン地域発展相は、北方領土の共同開発を韓国企業と進める考えを示している」と続けます。
確かに実効支配していると何でもできますからね。まして日本人を追い出してロシア人しか住めないようにしたのですからこのように勝手なことも出来るのでしょう。現住民のロシア人にしてみたら、自分が住んでいる土地はロシア領土だと言うしかないでしょう。
北海道新聞社説の筆者は、
「極めて遺憾な事態である。(日本政府の)枝野幸男官房長官が記者会見で「四島へのロシアの管轄権を前提としたかのような行為はわが国の立場と相いれない」と不快感を示したのは当然だ」、と一応、日本政府が不快感を示したことをもっともだと是認していますが、新聞社としてはこのくらいが精一杯なのでしょう。政府はもっと強烈に抗議すべきでしょうが。菅首相も暴挙と強烈に抗議の表明はしていました。
でも、ロシア側は何で日本が不快感を抱き、抗議してくるのか分からないと言っていますよね。今まで強烈に文句を言ってくる日本の政治家がいなかったからでしょう。鈴木宗男さんだけだったのでしょう。彼は外務官僚に足下をすくわれてしまいましたが・・。それだけかな、そうかな・・。
北海道新聞社説の筆者はロシア側の対応を非常に心配しています。次のようにです。
「懸念されるのは、ロシアの対日姿勢が冷戦時代と比べてさえ強硬になっていることだ。 ロシアはこれまで四島周辺の安全操業やビザなし交流の枠組みに合意し、日ロの信頼醸成に協力してきた。四島での日本の特殊な立場に一定の配慮を見せてきたと言えよう。 ロシアはもはやそうした対応をやめようとしているかにみえる。 四島の実効支配の固定化を印象づけ、領土交渉で日本に譲歩を迫るのが狙いともみられている」、とよく相手の出方を深読みしています。
そして一方、日本側の対応についても非常に心配しているのです。
「だが焦りを深めるあまり、日本が従来の基本的立場を崩すようなことはあってはなるまい。これまで通り粘り強くロシアと交渉していく姿勢が求められる。 こうした中で日本側に足並みの乱れがみられるのは問題だ」、とまで言っているのです。
それに続けて、
「河野雅治駐ロシア大使は自民党の外交部会で、対ロシア外交について「政治の対話、特に高いレベルでの対話がきっちりとした形で継続的に行われてこなかった。河野氏はロシア大統領の北方領土訪問について、事前に情報を把握できなかったとして政府の更迭方針が決まっている。その措置を不満とし民主党政権を批判した格好だ」と北海道新聞社説の筆者は書いています。
私なんて、河野雅治駐ロシア大使が社説文面に出てきてびっくりしましたよ。あの、「立ちつくす、手をこまぬく政治家」に更迭されたとブログに書いてしまった河野雅治駐ロシア大使は、まだご健在だったのですね。しかもとんでもないかたちで姿を現しましたね。なんと前の政権党とつるんで(?)、今の政権党、今の日本政府、菅政権の対応を非難しているのですよ。違いますかね。自民党の外交部会に出るのですから、その前に日本政府にロシア情報をきちんと伝えたのでしょうかね。自民党にはこのように間違って伝えろ、と指示されたのではないですよね。心配してしてしまいます。
「政府内の亀裂はロシア側を利するだけだろう。政府は交渉に臨む体制をしっかりと固め直す必要がある。 前原誠司外相は2月10日から訪ロし、日ロ外相会談などに臨む。 何よりも求められるのはロシアとの政治対話を活発化させ、ぎくしゃくした関係を正常化することだ。 菅直人首相とメドベージェフ氏との首脳会談を早期に設定するなど、領土交渉をあらためて軌道に乗せるよう全力を挙げてほしい」と今の政権党にエールを送っているのです。
ロシアとしては日本政府内での意見の食い違い、そして、与党民主党と野党自民党との意見の違いをうまくついて、漁夫の利(?)を得ようとしているのでしょうかね。そうすると、しぎ(鳥ですよ)が民主党、はまぐり(貝ですよ)が自民党でロシアがそのどちらを採ってしまうことになります。それを、日本国民、北海道民、旧千島島民が見るのでしょうか。ちょっと違いますね。
北方4島「国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島」は歴史的にみても日本固有の領土ですからね、ロシアによる歴史捏造は許されない暴挙(菅首相もこの意味で使ったかも)なのです。
「怒るだけじゃだめ、今こそ冷静に」って誰がなんのこと、あっ、彼に間違いない!ブログでした。
ブログのタイトルは、後半の文章とは相容れないものですが、主要新聞各紙はきちんとロシアの歴史捏造を取り上げて欲しいと思います。そんなの記事を書くとロシアでは発行停止、なんてあるのでしょうか?
あっ、そういえば昨日、2月7日のサンケイ新聞の正論に、北海道大学の木村汎(ひろし)名誉教授の「四島返還は普遍的価値に根差す」と題する論文が掲載されていました。まさに正論と考えました。政治家の皆さん、ご一読下さい。特に、鳩山前首相はこの論文をもとにロシアと交渉し、地元、北海道民に「鳩の恩返し」をするべく政治生命を全うしていただきたいと思います。
あの、やはり、北海道大学の木村汎(ひろし)名誉教授の論文を引用させていただきますからね。サンケイ新聞掲載ですので読んで下さいと言いましても、書物に書かれたものではなくて新聞記事ですので、数日後になると確保できている訳ではないですからね。
「四島返還は普遍的価値に根差す」 北海道大学名誉教授木村汎(ひろし)
「昨夏来、ロシアのタンデム(双頭)政権による対日攻勢はすさまじい。メドベージェフ大統領の国後島上陸は攻勢のピークと思われたが、なおもそれは続いている。ロシアの動きに直面して日本側は何をなすべきなのか、「北方領土の日」にあたり考えてみたい。
答えは、単純明快だろう。わが国の北方四島返還要求が正当な根拠に基づくものであることを再確認し、自信をもって返還運動を継続すること。これに尽きる。私がそのように考える理由を、以下に記す。
地球上の土地が有限である以上、領土をめぐる争いごとが発生するのは不可避である。問題は、一体、どのような原則に従って国境線を引くべきなのか? 大別すると二つの方法しかない。
≪法的権利に基づく日本の立場≫
一つは、平和的な方法。テーブルの上で話し合い、その交渉の結果、到達した合意に従う。領土を物理的に占拠しているだけでは「占有権」は発生しても、「所有権」の根拠とはならない。ロシア側による北方四島の実効(de facto)支配が果たして何年間続こうと、それは法律上の(de jure)権利とは、別事である。日本側は、一貫してこの立場に立つ。
旧ソ連最後の指導者となったゴルバチョフ大統領も、ソ連崩壊に伴い継承国となったロシアの初代指導者、エリツィン大統領も、この立場を取った。前者は1991年の日ソ共同声明で、歯舞・色丹・国後・択捉の四島が日ソ間で未解決の係争地域であり、交渉対象であることを正式に宣言した。後者も、93年の「東京宣言」で同様のことを認めた。
加えて、エリツィン大統領は東京宣言で、これら四島の主権帰属を決定する際に、準拠すべき定則が、次のものであることを承認した。「(北方四島)問題を歴史的、法的事実に立脚し、両国の間で合意の上作成された諸文書及び法と正義の原則を基礎として解決する」
エリツィン氏により後継者に指名されたプーチン大統領は当初、前政権時代のイーゴリ・イワノフ外相の続投を認めていた。イワノフ外相は、プーチン政権期の2003年3月、下院で、日本との領土交渉に関するロシア政府の立場が次のものであると明言した。「われわれは、日本との間に国際条約や法秩序において確立された国境をもっていない。したがって、これらの問題が、日本との交渉の重要な構成要素となる」
≪武力決定論に転じた双頭体制≫
国境線画定のもう一つのやり方は、戦場での勝敗を尊重するというものだ。国境線は、戦争の結果として発生した実効支配によって決定されるという考え方であり、「勝てば官軍」に通じる危険思想である。
武力で国境線が決定されることを認めるなら、それは終わりなき領土争奪の悪循環につながりかねず、第二次大戦終結時にソ連を含む連合国側が同意した、“領土不拡大の原則”にも違反する。にもかかわらず、過去にも、例えば、ソ連のブレジネフ書記長などは「第二次世界大戦の結果は変更すべからず」と主張し、北方四島が日ソ交渉の対象であることを認めようとしなかった。
大統領2期目に入るころから、プーチン氏(現首相)は自信をつけて独り歩きし始めた。まず、外相をイワノフ氏から自らに忠実なセルゲイ・ラブロフ氏に代えた。次いで国境線画定法に関するロシアの立場を変更した。ゴルバチョフ、エリツィンの両氏が採用した第一の方法を否定、第二の考え方に依拠する立場を明らかにし、2005年秋にこう述べた。
「(北方四島は)現在、ロシア連邦の主権下にあり、これは第二次世界大戦の結果である」
≪19世紀的考え認めてはならぬ≫
メドベージェフ大統領は就任当初こそ、「リベラル」な指導者と騒がれたものの、少なくとも現時点におけるその対日政策はプーチン首相のそれと全く変わらない。メドべージェフ大統領が昨年9月に、北京で調印した中露共同声明は、「第二次世界大戦の結果を見直すことは許されない」と記しているし、同大統領は同年12月のテレビ対談で、「南クリール列島のすべての島はロシアの領土である」と明言している。
以上のことから明らかになるのは、タンデム政権の2人の指導者が、第二の国境線画定法を採用していることである。それは、戦争結果を重視する「19世紀的」かつ危険な考えである。“領土不拡大の原則”に基づく第一の方法こそが、20~21世紀の正しいアプローチである。
戦後日本人が第一の方法で領土返還運動を行っていることは、単に北方四島の価値を超えて、普遍的な意味合いをもつ。そのような意義を担う返還運動をもし万一、われわれが断念し安易な妥協に同意するならば、どうであろう。世界の心ある人々は日本に対する尊敬を一挙に失って、「日本人=エコノミック・アニマル」説に回帰するに違いない。(きむらひろし)」
サンケイ新聞の主張、「北方領土の日 不法占拠の固定化許すな 国民一丸で分断策はね返そう」も勇気を頂いた記事でしたね。それに比べると名前は挙げませんが、主要各紙は、政府発言のあげ足とりで、情けない感じがしましたよ。 2月11日 ふらぬい追記
この記事へのコメント